<琵琶湖>生態系に変化 過去100年分、生物の遺骸を分析(毎日新聞)

 ◇ミジンコ、冬も繁殖−−地球温暖化影響大きく

 20世紀の100年間に琵琶湖底に堆積(たいせき)した生物の遺骸(いがい)を東北大と京都大の研究グループが調べたところ、プランクトンの種類や生態が大きく変化していたことが分かった。80年代以降の地球温暖化が原因とみられ、冬の上下層の水の循環が弱まって植物プランクトンの種類が変わり、それらを食べるミジンコも餌の少ない冬に活発に繁殖するようになるなど生態が変化したという。グループは「湖中の変化は目に見えにくいが、温暖化は確実に生物に影響している」と話している。【稲生陽】

 調べたのは、占部城太郎・東北大教授(水界生態学)と、調査時に京大生態学研究センター(大津市)に所属していた槻木(つげき)玲美・愛媛大研究員(古陸水学)。水深75メートルの湖底の泥に堆積したプランクトンの遺骸100年分を分析し、学会誌に発表した。

 その結果、60年以前は琵琶湖にほとんどいなかったミジンコ類が、富栄養化が問題になった60〜70年代に急増、富栄養化が収まった80年代以降もその数を維持していることが判明。特に80年代以降は、生存条件の厳しい時期を越すための休眠卵をほとんど産まなくなったことも分かった。冬場も餌が増えて活発に繁殖できるようになったため、休眠卵を作る必要がなくなった可能性が高いという。

 また餌となる植物プランクトンでは、80年代以降、琵琶湖固有種で遊泳能力を持たない大型珪藻(けいそう)が激減した一方、泳いで日光の届く浅い水深にとどまれる別の種類の植物プランクトンが急増。温暖化で冬季の上下層の水の循環が弱まった影響とみられ、遊泳能力を持つ種は小さくて餌にしやすいため、ミジンコにとって冬も餌が多い状態になったという。槻木研究員は「温暖化が餌を介し、プランクトンの生活まで変化させたようだ。半世紀前に比べ、琵琶湖の生態系はかなり変わったのではないか」と話している。

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いじめで転校 元同級生に賠償命令 京都地裁(産経新聞)

 同級生のいじめで転校を余儀なくされたとして、京都市立中学校に通っていた少年(17)と両親が、元同級生(16)と母親、京都市に約900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、京都地裁であった。松本清隆裁判長は「元同級生の嫌がらせ行為には違法性がある」として元同級生に慰謝料など55万円の支払いを命じた。

 原告側は「市などの責任が認められていないのは不当」として控訴する方針。

 判決理由で松本裁判長は、元同級生が少年に対して暴行を加えたことなどについて「少年が嫌がっていることを認識していた」と指摘。「嫌がらせ行為と転校には因果関係がある」と述べた。

 一方、中学校を運営する京都市の責任については「担当教師は必要な指導をしており、市に安全配慮義務違反はない」と棄却した。

 判決によると、少年は市立中学2年だった平成19年に、同級生から休憩時間中に肩を殴られる暴行などを受けた。同年9月から約1カ月間不登校になり、翌月に転校した。

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